タンパク・脂質汚れが消毒力を低下させる
ロート製薬株式会社は植田喜一先生(ウエダ眼科)と共同でソフトコンタクトレンズのケア用品で使用されている有効成分「ポリヘキサメチレンビグアニド」の研究を行いました。
その結果、アカントアメーバの消毒効果に「ポリヘキサメチレンビグアニド」の分子量が影響すること、ソフトコンタクトレンズに付着したタンパク・脂質汚れが「ポリヘキサメチレンビグアニド」のアカントアメーバ消毒力を低下させることを確認しています。
アカントアメーバとは
難治性角膜感染症の原因とされているアカントアメーバ。自然界や水道水に存在している原生生物のアカントアメーバは薬剤抵抗力が高く、アカントアメーバが原因の角膜感染症になると薬剤治療の効果はほとんどありません。また、失明してしまう可能性もあります。そのため、消毒効果が高いケア用品を正しく使わなければなりません。
今回の研究の結果で、ソフトコンタクトレンズの消毒は、消毒液に浸すだけでは不十分であり、丁寧なこすり洗いとすすぎが必要であることが明らかにされました。ロート製薬は研究を基に、新しいケア用品の開発と正しいレンズのケアの認識を広めることに取り組んでいきます。

ロート製薬プレスリリース
http://www.rohto.co.jp/news/release/2016/0906_01/