国内でも少ない専門医
山形新聞によると、山形県東置賜郡川西町にある公立置賜総合病院の眼科で、目の癌である“眼腫瘍”の専門的診療を始めたとのことです。「眼腫瘍センター」と名づけられ、日本眼腫瘍学会理事の高村浩医学博士を山形大医学部より招いています。
(置賜総合病院HPより)
国内の眼科医約1万人のうち、“眼腫瘍”の専門医は50~60人と極めて少なくいうえその多くが首都圏に集中しており、東北地方では山形県と福島県にしかいないとのことです。
正しい診察で早期発見・治療を
“眼腫瘍”は他の眼病より発症がまれで、眼科に診察に来た患者1,000人の中に50人程度いるぐらいの割合です。また“眼腫瘍”は良性と悪性がにていて、正しい診断が難しいそうです。
置賜総合病院「眼腫瘍センター」では眼腫瘍の疑いがある場合、摘出した組織による病理検査やCT検査・MRI検査で良性・悪性の判別をし、良性腫瘍は経過観察(眼球突出などの症状によっては手術)・悪性腫瘍には摘出手術もしくは放射線治療や化学療法をおこないます。
高村博士は10月から本格的な診察を開始していますが、4~9月の準備期間中に診察した40人の患者の中から悪性腫瘍の患者を10人確認しているそうです。ほかの病気同様、早期発見が大切な“眼腫瘍”。首都圏にまで遠出せずとも、近場に「眼腫瘍センター」が設立されたことは、東北地方の方にとって頼れる存在といえます。

山形新聞
http://yamagata-np.jp/news/201012/07/kj_2010120700545.php公立置賜総合病院
http://www.okitama-hp.or.jp/index.html