感染性角膜炎など発症患者は100人超
毎日新聞によると、安さを売りに患者を集めていた銀座眼科でレーシック手術を受け、感染性角膜炎などを発症した患者は100人を超えるという。被害者たちは損害賠償を計約1億4800万円求めて提訴しているが、今も後遺症に悩まされている。退職を余儀なくされた人もおり、被害者らの怒りは静まらない。
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銀座眼科は平日10万円をきるという低価格を売りに集客。友人や家族を紹介した場合は、患者本人に2万~3万円をキャッシュバックをおこない、紹介者も5000円が割り引かれる制度なども導入していた。
だが、毎日新聞の取材に対し、複数の専門医らは以下のように話している。
「顧客獲得のためのコストダウンで、安全対策を置き去りにした前代未聞の事件でイメージダウンが怖い」
滅菌処理を怠り
同眼科の元診療所院長・溝口朝雄容疑者の逮捕容疑は、08年9月~09年1月、レーシック手術を20~40代の患者5人に行った際、直接目に触れる手術器具を滅菌する高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)での処理を怠り、そのまま手術。患者に角膜炎を発症させたというものである。
全国9院のレーシック専門クリニックを運営する医療法人社団稜歩会の北澤世志博・診療部長も毎日新聞の取材に以下のように話している。
「滅菌せずに手術器具を使い回すことは考えられない」
そのうえで、北沢部長は次のように指摘した。
「手術費用を安く抑えるため、衛生管理のコストも削ってしまったのではないか」
視力回復のためのレーシック
レーシック手術は目の表面にレーザー照射を行い角膜の形を変形させる近視矯正のための手術である。
短時間の手術で視力回復できるとして急速に広がったが、衛生面などでトラブルも報告がある。だが、手術をめぐる医療関係者の逮捕は前例がない。
レーシックを受ける際には、あらかじめ実績や信頼のあるところを確認て受診した方が良いだろう。

毎日新聞
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