夜間運転時にどのような影響がでるのか
日経健康サイト“いきいき健康”内にある、アメリカの健康情報を伝える“アメリカ健康最前線”に、老眼矯正に用いられる多焦点(マルチフォーカル)コンタクトレンズの夜間運転使用について研究した記事が掲載されています。
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davedehetre's photostream(画像はイメージ)
この研究は、医学誌「Investigative Ophthalmology & Visual Science(研究眼科学・視覚科学)」の9月号に掲載されたもので、多焦点コンタクトレンズの装用時は、眼鏡に比べて夜間運転が困難であることが示されました。
スピード・認識能力の低下
45~64歳の11人のボランティアに、夜間のサーキットを運転してもらい、多焦点コンタクトレンズ装用時の運転は、累進多焦点眼鏡(境目のない遠近両用眼鏡)を使用した運転に比べて、運転速度が減少しました。また、スピードが遅いときでも路上の障害物認識能力が低下したとのことです。
このような結果をふまえて、研究をおこなった元オーストラリア・クイーンズランド大学のByoung Sun Chu氏は、
「医師は、夜間に長距離・長時間の運転をする患者に対して、最善の老眼矯正法を検討する必要がある。日中の使用には多焦点コンタクトレンズを処方し、夜間の運転時には別の方法で矯正するのも1つの選択肢である」
と、処方する医師や多焦点コンタクトレンズ使用者へメガネ・コンタクトの使い分けを提案しています。

いきいき健康 アメリカ健康最前線
http://health.nikkei.co.jp/hsn/hl.cfm?i=20101125hk000hk