暗闇レストランなるものを知っていますか?
“視覚障害者と同じ暗闇の生活を経験しよう”がコンセプトの「暗闇レストラン」は、ワークショップ“ダイアログ・イン・ザ・ダーク”が発端となり、世界中に広まっています。五感を研ぎ澄まして暗闇で味わう料理体験が話題となっているこの「暗闇レストラン」が、アメリカでは新しい雇用のカテゴリとして注目を集めているようです。
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kevindooley's photostream(画像はイメージ)
敏感になった感覚をプラスに
米通信社UPIによると、ニューヨークで来年オープン予定の「暗闇レストラン」は、パリ・モスクワ・バルセロナに続く「Dans le Noir?」の新店舗です。窓もキャンドルすらもなく、携帯もとり上げられ、真の暗闇のなかで食事をいただきます。
このような食事スタイルが注目されるのはもちろんですが、給仕をしてくれる店員に視覚の障がいを抱える人たちを採用している点に素晴らしさがあります。この雇用アイデアに、アメリカ視覚障がい者サポート団体「ライトハウス・インターナショナル」が
敏感になった方向感覚などを仕事に活かすことができる場を提供している
と歓迎の言葉を発表しています。
失業率の高い視覚障がい者への雇用提供となっている「暗闇レストラン」。日本では定期的イベントでの開催となっていますが、視覚障がい者の雇用問題として参考にすべきことではないでしょうか。

narinari.com
http://narinari.com/Nd/20101114574.htmlDans le Noir?(公式サイト)
http://www.danslenoir.com/index.php