眼障害の増加に警鐘
日本コンタクトレンズ学会・日本眼科医会・日本コンタクトレンズ協会によって構成される“日本コンタクトレンズ協議会”が、11月18日に「MPS委員会」を開催すると産経ニュースが伝えています。
レンズ用消毒液<多目的溶剤(MPS)>の広まりにともなって、アカントアメーバ感染症に代表される眼障害の増加に、日本コンタクトレンズ学会は警鐘を鳴らしています。
ケースにこびりつく細菌
<多目的溶剤(MPS)>は洗浄・すすぎ・保存・消毒を1本ですませることができる消毒液のことで、手軽さから現在の主流となっています。しかしながら煮沸・非加熱の過酸化水素・ヨード剤などの消毒方法に比べ、もっとも消毒力が弱いといった欠点があります。
いままでは「こすり洗い」さえしっかりしていれば大丈夫、といった考えがありましたが、昨年に行われた日本コンタクトレンズ学会と国民生活センター共同調査によって、対象者の60%のレンズケースから細菌が検出されたことが判明しました。ケース自体が汚染されているのです。
この調査結果から、同学会は「装着前のすすぎ」を含めた正しいケア法の徹底を呼びかけ、18日のMPS委員会では厚生労働省やメーカーに表示の徹底を要望していくそうです。

産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/101110/sty1011100750002-n1.htm日本コンタクトレンズ学会
http://www.clgakkai.jp/general/index.html