新たなドライアイ治療薬
医薬品や食料品の製造販売している“大塚製薬株式会社”が、ドライアイ治療剤「ムコスタ点眼液」(一般名レバミピド)の製造販売承認申請を行ったと、11月9日に自社HPニュースリリースにおいて発表しました。
原因はムチンの減少にあった
涙には3つの層があることをご存知でしょうか。それは「油層・水層・ムチン層」。その中の1つ「ムチン層」は、一番内側に存在する層であり、角結膜の表面を覆って涙液層を親水性にする働きをします。瞳を乾燥から守るバリアの役割をしています。
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Maschinenraum's photostream(画像はイメージ)
涙のムチン量が減少することでムチン層を覆う水層が不安定になってしまい、ドライアイ発症原因となります。『ムコスタ点眼液』は、角膜や結膜ムチンの産生を促すことによって涙の安定性を図り、ドライアイに治療効果をもたらす点眼液です。
『ムコスタ点眼液』の有効成分「レバミピド」は大塚製薬が自社開発したもので、胃潰瘍治療剤や胃粘膜病変に効果を発揮していましたが、レバミピドのムチン増加作用に着目し、ドライアイのムチン減少に対抗するため、点眼液に応用されたとのことです。

大塚製薬株式会社
http://www.otsuka.co.jp/