輸入角膜への依存が高い韓国
朝鮮日報によると、韓国では、角膜提供者が少ないため移植待機者が多く、どうしても輸入角膜への依存度が高くなるという。
(写真はイメージです)
輸入角膜に関する問題
韓国では輸入角膜に対する管理が行なわれておらず、使用に関する法律も現在はないという。韓国国内で摘出・移植される角膜については、国立臓器移植管理センターに報告する義務があるが、輸入角膜についてはそれもない。
無許可の病院でも移植手術が
輸入された角膜は、本来、政府の指定を受けた病院で移植が行なわれなければならないが、規制や統制がないため、無許可の病院でも移植手術が行なわれており、「安全性」が確認できないことが問題となっている。
現地で角膜を摘出し、移植の適合性検査を経るまでに最低3日を要し、数量が集まってからまとめて空輸されるためさらに数日間保管されるという。
輸入業者は、
「摘出してから移植までの時間が長いほど、鮮度が落ちて細胞も壊死するため、角膜の質が低下する可能性があるうえ、現地の天候にも左右されることもある」
と語る。
スリランカから輸入された一部の角膜にカビが生えていたこともあったり、大規模病院では質の良くないオーストラリアの角膜の使用を禁じるところもあったそうだ。
輸入角膜に関する規制がない国で未指定病院まで移植手術を行なえば、質の低い角膜が入ってくる危険性がある
と、ソウル聖母病院のチュ・チョンギ教授は指摘している。

朝鮮日報-
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