アバスチン注射剤による副作用問題
上海市衛生局の9月10日の発表によると、上海市第一人民院で発生した眼科で使用したアバスチン注射剤による副作用問題に関し、同注射が原因で失明した患者は現在のところいないことを明らかにした。
アバスチンはもともと大腸癌の治療薬である。しかし近年、眼科分野において、加齢黄斑変性症や糖尿病網膜症に効果があるとされ、日本などでも使用されている。
ほとんどは症状が改善
上海市第一人民院ではで9月6日~8日にあわせて116人がアバスチン注射剤により治療を受けた。しかし、治療を受けた8割以上の患者が目の痛み、視力を失ったなどの症状を訴え、11日午前までに61人が入院、硝子体手術や点滴治療などを受けている。しかしそのほとんどは症状が改善されており、近々に退院できるという。
上海市衛生局は同問題に関して、政府衛生部門と国家薬監局と共同で原因究明にあたるとしている。

上海市衛生局(中国語)
http://wsj.sh.gov.cn/エクスプロア上海
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