いわゆるド近眼
近視の中には、「強度近視」といわれるものがあります。度数の単位D(ディオプター)が-6D以上あり、メガネ使用時でも十分な視力を得ることができない重度の近眼をいいます。メガネの処方箋やコンタクトレンズの箱の横に記載されているので、チェックすることができます。
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andy.simmons' photostream(画像はイメージ)
強度近視は「眼軸長」という眼球の奥行きが異常に伸びて、目の中の網膜が変形したり萎縮したりすることで発生しますが、原因はいまだ不明となっています。強度近視の恐ろしいところは、国内で緑内障に次いで2番目の失明原因だということです。さまざまな視力障害をひきおこす要因となっているのです。
なりやすい病気
強度近視で特に起こりやすい病気を、産経ニュースで東京医科歯科大学の大野京子准教授(眼科学)が4つ挙げています。
(1)核白内障 水晶体の中央の「核」が濁る
(2)近視性黄斑部出血 眼軸長が延びたことで物を見るための中心部分「黄斑部」の膜が裂け、異常な血管が網膜に入り込む
(3)近視性網膜脈絡膜萎縮(いしゅく) 眼軸長が延びた結果、網膜や脈絡膜が延ばされて薄くなり萎縮する
(4)近視性視神経障害 眼軸長が延び、視神経が引き伸ばされて変形して早期から中心付近の視野がなくなる。
上記の症状に少しでも心当たりのある方は、早めに眼科を受診しましょう。視力だけでなく屈折度、眼軸長、眼底などを調べ、必要に応じて精密検査をすることが大切だということです。

産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100510/bdy1005100751000-n1.htm