コラーゲンを主体とする人工角膜
米医学誌サイエンス・トランスレーショナル・メディシンによると、カナダ・オタワ大のメイ・グリフィス教授らが本物の角膜と同様にコラーゲンを主体とする人工角膜を生合成して患者10人のそれぞれ片目に移植した結果、2年後にうち6人の視力改善が認められた。
この患者6人の視力は、コンタクトレンズ装着時には、アイバンクより提供された死後の角膜を移植した場合と同程度に回復したという。拒絶反応はなく、周囲の組織から神経が伸び、触ると感じるほか、涙によって酸素が供給される機能も再生した。
現在アイバンクは世界的に角膜提供者が不足している。同大学での臨床試験はまだ初期段階ではあるが、今後の実用化に期待が寄せられる。

サイエンス・トランスレーショナル・メディシン(英語)
http://stm.sciencemag.org/