遠視「治療」への第一歩
遺伝子治療の発展による医学の進歩がまた1つ増えました。オーストラリア眼科研究センターの研究チームが「遠視に関連する遺伝子を発見」したのです。
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ynse's photostream(画像はイメージ)
AFP BBNewsによると、
メルボルン(University of Melbourne)大学付属同センターのチームは、肝細胞増殖因子(HGF)研究から視力に関する生物学的メカニズムに対する重要な考察を得た。
とのことで、いままで遠視の治療は、屈折異常の度にみあったメガネをかけることが一般的でしたが、今回の成長過程で遠視を引き起こす可能性を示す遺伝子の発見で、矯正や外科的手段をとることなく、薬物療法での治療への道が開けたのではないでしょうか。
遠視の原因
遠視は屈折異常という症状で、一番大きな原因として遺伝的要因があげられます。また、眼球の構造的な理由で起こる屈折異常の場合は、遺伝因子を受け継いでいる可能性が高いようです。
遠視の種類には、眼球の奥行きが短い為に起こる軸性遠視と、角膜や水晶体の屈折力が弱い為起こる屈折性遠視があります。遺伝要素の強い遠視であるため、今回の発見で、矯正ではない「治療」への道筋が照らされたのは本当にすばらしいことです。

AFP BBNews
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2690782/5276084