世界初の技術を開発
独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が、平らな面に3D映像を映し出し、眼鏡なしで視聴可能な技術、テーブル型裸眼立体ディスプレイ「fVisiOn」(エフ・ビジョン)を開発した。担当はけいはんな研究所の吉田俊介専攻研究員らで、これまでも眼鏡を使い実現する技術はあったものの、眼鏡なしは世界で初めて。航空管制など様々な分野での活用が期待される。
多数の小型プロジェクタで再生
今回の技術の特徴は、何もない平らなテープル面上に高さのある立体映像を浮かび上がらせて再生できること。複数人が裸眼で自然に利用可能なインターフェイスとなっている。再生には、NICTが開発した特殊な光学素子と、多数の小型プロジェクターを使う。今回の検証では、96台の小型プロジェクタを用いた。
一般公開も秋に予定
なお本ディスプレイの詳細は、東京大学で7月8日~9日に開催される、「3次元画像コンファレンス2010」や、米国ロサンゼルスで7月25日~29日に開催される「SIGGRAPH2010」にて学会発表さえる予定。一般公開は今年秋を予定している。

独立行政法人情報通信研究機構 リリース
http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h22/100701/100701.html