
強い日差しから目を守るため、夏場はサングラスを愛用するという人は多いだろう。紫外線は目を傷めるだけでなく、体全体の疲労にもつながるため、サングラスは今や健康を守る身近なアイテムの1つとなっている。ブランド物ともなるとかなりの高値になるが、実は、品質の優劣と値段は比例しないと、ウォールストリートジャーナルが報じている。
実はどれも同じ…
気軽に買える安いものから、数万円もするブランドロゴ付高級サングラスまで、サングラスの価格やデザインは様々。ウォールストリートジャーナルは、そんなサングラスの驚くべき真相として、様々な事実を指摘している。
★ほとんどのサングラスは、同じ会社が製造している。
レイバン(Ray-Ban)をはじめ、シャネル、ブルガリ、ドルチェ・アンド・ガッバーナ、プラダといった一流ブランドのサングラスの大半は、イタリアの「Luxottica」という眼鏡メーカーで製造されている。
★高価なフレームは、単なる儲け主義。
サングラスのフレームは、メタル素材にしろ、プラスチックにしろ、それほどコストをかけずに製造できる。しかし、販売価格にはブランド力が反映されるため、結局、高値になってしまうのだ。先述のメーカー「Luxottica」によると、一流ブランドのフレームは、1ドルあたり64セントの粗利が得られるという。販売宣伝費やブランドライセンス料を支払っても、収益率52%は確実なのだとか。
★高価なサングラスが目に良いとは限らない。
アメリカTufts Medical CenterのJay Duker博士によると、「300ドルのサングラスと100ドルのサングラスは、見た目のカッコ良さや、ブランド名が入っているということ以外、ほとんど変わりがない。」とのこと。40ドル程度で、紫外線を100%カットできるサングラスは購入できるのだ。
★安いサングラスも、実はそれほど悪くはない。
サングラスをかける主な目的は白色光をブロックするためなので、安いサングラスでも十分効果はある。また、最近のサングラスは、安価なものでも紫外線をほとんどブロックすることができる。
サングラスは、高価なモノをたまに使うより、リーズナブルな価格のものを常用するのが得策かもしれない。

The Wall Street Journal
http://online.wsj.com/article/NA_WSJ_PUB:SB10001424052748704518904575365362932852610.html