花粉症用メガネで子どもの怪我、急増
国民生活センターは21日、
子ども用の花粉防御用メガネによる顔のけがに注意を促す報道資料を発表した。
厚生労働省によれば、国内で花粉症を有する人は29.8%。近年は花粉症発症の、
低年齢化が目立つようになった。
花粉による目の症状を防ぐための花粉防御用メガネは、
フレームが顔に密着する形状となっているため、子どもがメガネの縁で顔を切るなど、事故の報告が寄せられている。
鋭いフレームで、8~9針縫う
報告事例では、
7歳男児が体育の授業中に同級生とぶつかり、花粉防御用メガネの縁で左目の上を切り8針縫った。
7歳男児が玄関ポーチで転倒し、門扉に頭を打ちつけた際に花粉防御用メガネが左眉に食い込み、9針縫うけがを負った。
など。国民生活センターは事故の報告に関して、
眼鏡フレームにゴムなどの柔らかい素材を使用していれば、怪我を未然に防止できたと指摘。
花粉防御用メガネの使用については、フレームで顔に大怪我を負う危険性を認識し、特に子どもの装着では、
激しい運動など強い衝撃が想定される場合の使用は止めるよう、呼びかけている。
発売元へは事故防止のため、使用者や保護者に向けて、フレームによるけがの危険性を表示すること、運動時の使用について注意を喚起する表示を徹底するよう、要望している。

子ども用の花粉防御用眼鏡による顔のけがに注意(発表情報)_国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20130221_2.html