ミカンの色は、骨を強くする色
こたつでミカンを食べながら、テレビを見る――。のんびりと正月休みを、過ごしている人も多いのではないだろうか? そんなミカン好きの女性に朗報だ。
ミカンを食べると骨粗しょう症の予防に効果があるとの調査結果を、農研機構と浜松医科大学の研究チームが発表した。
温州ミカンの特徴として、カロテノイド色素である
β-クリプトキサンチンが特に多いことがあげられる。このβクリプトキサンチンが、骨粗粗しょう症を予防する働きがあるという。血中のカロテノイド濃度と骨粗しょう症の関連が明らかになったのは、今回の調査が初めてだ。
(この画像はイメージです)
毎日4個のみかんが骨を強くする
女性は閉経後、ホルモンのバランスが変わり、骨粗鬆症になりやすい。
温州ミカンの産地である浜松市で行われた調査では、閉経女性を血中のβ-クリプトキサンチン濃度によって、低い、中程度、高いの3つのグループに分け、各グループにおける骨粗しょう症の発症率を調べた。
その結果、骨粗しょう症の発症リスクは、β-クリプトキサンチンの濃度が低いグループを
1.0とすると、高いグループでは
0.08と圧倒的に低かった。
(画像:農研機構)
朝日新聞デジタルの記事によると、高濃度の度合いは
ミカンを毎日4個食べることに相当する(「朝日新聞デジタル」より)
という。
男性や閉経前の女性ではこうした傾向は見られなかった。研究チームは今後、β-クリプトキサンチンが骨粗粗しょう症の発症リスクを抑えるメカニズムの解明に向けて、さらに研究を進める。

プレスリリース/農研機構(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/science/update/