段差舗装の上を通ったとき、お腹が痛かったですか?
車のスピードの出しすぎをドライバーに知らせる
段差舗装が、盲腸かどうかの診断に役立つとの研究結果が発表された。
段差舗装は音と振動でドライバーに、スピードを出し過ぎないよう注意を促すために設置された道路だ。この段差道路の上を自動車で通ったときの痛みが、
急性虫垂炎(盲腸)の診断に役立つとの研究結果が発表された。
以前から、段差舗装を通るときの痛みと虫垂炎の関連は指摘されていたが、今回初めて、その関係が証明された。オックスフォード大学やストーク・マンデヴィル病院の医師らが発表した。
オックスフォード大学のヘレン・アシュドーン医師は、
おかしな話に聞こえるかもしれませんが、病院に来る途中に段差舗装の上を通ったときに、痛みが強くなったかどうかを患者に尋ねることが、診断に役立つことがあるのです(「Wired UK」より引用)
と語っている。
(photo credit:
eofstr via
photopin cc)
意外に難しい、虫垂炎診断
虫垂炎は実は正確な診断が難しい病気で、誤診されて健康な盲腸が取り除かれたというケースもある。反対に虫垂炎を見逃せば、炎症が悪化して、最悪の場合は命を落とす危険も伴う。
研究によって、段差舗装を車で通ったときに痛みを感じない場合は、急性虫垂炎ではない可能性が高いことがわかった。
一方で、卵巣嚢腫の破裂などによる腹痛でも、段差舗装の上を通ったときに痛みを感じるため、痛みがあるすべての人が虫垂炎であるとの診断はできない。
研究報告書は、虫垂炎の標準の診断方法として、段差舗装の上で痛みを感じたかどうかを尋ねる項目を加えるべきだとしめくくられている。

Wired UK
http://www.wired.co.uk/news/archive/