滲出型加齢黄斑変性の治療薬
参天製薬株式会社とバイエル薬品株式会社は11月27日、
滲出型加齢黄斑変性治療のための眼科用VEGF阻害剤「
アイリーア(R)硝子体内注射液40mg/mL[一般名:アフリベルセプト(遺伝子組換え)]」を発売した。
両社が今年5月に締結した販売提携契約に基づき、参天製薬が販売を、医薬品情報提供活動はバイエル薬品と参天製薬の両社が共同で行う。
失明にも至る滲出型加齢黄斑変性
滲出型加齢黄斑変性は、中途失明の主な原因のひとつとされる症状だ。
加齢黄斑変性は、萎縮型(dry)と滲出型(wet)の2つに分類されるが、滲出型の場合は、
VEGFが眼内における血管の異常新生を促し、滲出液の漏出を亢進させる働きをする。このため網膜が破壊され、症状が進むと高度の視力障害に至る場合がある。
VEGFを阻害して視力を改善する
「
アイリーア」は眼科用VEGF阻害剤として、独バイエル ヘルスケア社と米リジェネロン ファーマシューティカル社が共同開発した。ヒトVEGF受容体1と受容体2の細胞外ドメインの一部をヒトIgG1のFcドメインと融合させた遺伝子組換え融合タンパク質だ。
中心窩下脈絡膜新生血管を伴う
加齢黄斑変性(滲出型加齢黄斑変性)患者に投与することで、視力の改善・維持が期待される。

プレスリリース/参天製薬株式会社
http://www.santen.co.jp/jp/news/20121127_2.pdf