北朝鮮の弾道ミサイルフィリピン沖に落下
12月12日、北朝鮮が「人工衛星」と称する弾道ミサイルを発射した。森本敏防衛相は同日の記者会見で、北朝鮮のミサイル技術にいて
ミサイル本体の技術が進展しているとみざるを得ず、日本に限らず周辺国に、いろいろな安全保障上の問題をもたらすということになる。ミサイル防衛のシステムをできるだけ高度な、能力の高い状態に常にしておく必要に迫られている(「朝日新聞デジタル」より引用)
との見解を示した。
午前9時49分頃に北朝鮮が発射したミサイルは、沖縄の上空を通過した後、フィリピンの東約300kmの太平洋に落下したと推定される。少なくとも、3000kmの飛距離はありそうだ。
発射地点から3000kmの同心円付近には、グアム島が位置する。グアムは御存知の通り、島の3分の1をアメリカ軍用地が占める、米軍の西太平洋における重要な戦略拠点だ。
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John Pavelka via
photopin cc目が離せない北朝鮮のミサイル技術
森本敏防衛相の記者会見の後、防衛省の幹部は記者団に対し、
今回も、北朝鮮がことし4月に発射に失敗した『テポドン2号』か、その派生型と同じタイプと推定される。射程距離は6000キロに及ぶと分析している(「NHKニュース」より引用)
と語っている。
米国でも、米下院外交問題委員会のイリアナ・ロスレーティネン委員長が、
北朝鮮がアジア太平洋地域の同盟国ばかりでなく米国も脅かすため、核弾道ミサイルを開発するという最終目標に近づいていることは明らかだ(「ロイター」より引用)
と述べるなど、危機感を抱いている。じわじわと戦闘能力を上げつつある北朝鮮への日米の警戒感は、今後ますます強まるだろう。

首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/politics/update/NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/