今からできるインフルエンザ対策
日増しに気温が下がり、そろそろインフルエンザのシーズンが近づいてきた。インフルエンザは一般の風邪とは違い、38度以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身に強い症状が現れるのが特徴だ。
乳幼児や高齢者、肺や心臓などに持病のある人は、肺炎や脱水症状などの合併症を起こしたり、命を失う危険もあるので特に注意が必要だ。インフルエンザの流行に備えて、自分でできる対策を確認しておこう。
(画像:啓発ツール|厚生労働省)
バランスの良い食事と疲れを溜めないこと
インフルエンザが流行する前に自分でできる対策は、
免疫力を高めることだ。そうすれば、もしインフルエンザにかかっても重症化しにくくなる。
免疫力は
バランスのとれた食事を心がけることと、十分な休養にとることで高めることができる。
食事は野菜や豆類、乳製品などをバランスよく食べることが基本だ。それに加えて、ビタミンCを多く含むみかんや柿、腸内環境を整える納豆やヨーグルトなどの発酵食品を意識して食べよう。
腸内環境を高めると、免疫力も高くなるといわれている。また唾液は悪い菌などの侵入を防ぐ働きをするため、よく噛んで食べる習慣をつけることも大切だ。
(画像:インフルエンザの基礎知識|厚生労働省)
ワクチン接種は11月中に!
ワクチンも、インフルエンザの症状を抑える効果が高い。ただしワクチンには熱が出たり腫れるなどの
副作用が出る場合があり、ごくまれに重篤な症状を引き起こす可能性もある。
ワクチンの予防接種を受ける場合は、
11月中に受けておくと効果が高まる。日本ではインフルエンザは、12月の2週目頃から本格的に流行するからだ。
ワクチンの接種は効果が出るまでに約2週間かかる。このため、
インフルエンザが流行する2週間前には摂取しておく必要があるのだ。
13歳未満の子供は免疫がつきにくいためワクチンを2回摂取するが、1回目と2回目の間隔は4週間あけることが理想だ。免疫効果を考えるなら、今すぐにでも接種を始めよう。
ワクチンは5か月程度は効果が持続するので、11月に摂取しておけば、インフルエンザの流行がおさまる時期まで効果を保つことができる。
ワクチン接種にかかる費用は、年代や自治体の補助などによってまちまちだ。高齢者を中心にさまざまな公費の補助が実施されているので、自治体の窓口に問い合わせてみてはいかがだろう。
昨年厚生労働省が発表した自己負担額の調査結果では、高齢者の自己負担額は約1800円、13歳未満の子供で約6000円、そのほかの人が約3300円だった。

インフルエンザ対策|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunyaインフルエンザの基礎知識|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/file/dl/File01.pdf