小学生は未来のお客様
ソフトバンクが力を入れている太陽光発電や風力発電などのエネルギー事業が、未来を見据えた戦略を展開中だ。
ソフトバンクグループでエネルギー事業を手掛けるSBエナジー株式会社を中心に、株式会社エデュアス、株式会社 教育と探求社が共同で、小学生を対象にした環境教育に乗り出したのだ。
ソフトバンクのメガソーラーは稼働したばかりで、収益を生むのはまだ先だが、将来の環境ビジネスの発展を見据えて、未来を担う子どもたちにターゲットを絞った共育プロジェクトを展開する。
エネルギー知識に関しては、以前から電力会社も原子力発電を推進するたに、小学校などに出向いてその必要性を啓蒙する活動を行なっている。
ソフトバンクの取り組みは、エネルギーの中でもクリーンな再生可能エネルギーに関する興味や知識を深めることを目的とする。
京都市が公募したメガソーラー事業について、SBエナジーが環境教育プログラムとして提案したアイデアが採用されたものだ。
京都市伏見区の小学校で初授業
SBエナジーが展開するメガソーラーパークの所在地である京都市伏見区の小学校で、9月24日、最初の授業が行なわれた。
授業は、ソフトバンクが販売するApple社のiPadが案内役となって進められる。ワークブックや動画コンテンツなどの独自の教材、グループワークなど、子どもたちの学習意欲と理解を高める学習プログラムが用意されている。
まず、“身の回りにあるエネルギーを知ろう”をテーマに、子どもたちは思いついた色々なエネルギーを、ワークブックに書き出していった。
「電気やガス、太陽、風」などの既成概念にとらわれず、
腹が立った時に『むかつく!』と大声で叫んで袋にため、工場に送ってワクチンを作る(「日本経済新聞」より引用)
今年の夏には被害者も多数出たゲリラ豪雨や雷雨に着目した
雷のエネルギーを蓄えて大企業に送る(「日本経済新聞」より引用)
など、柔軟な発想で、思いもよらないエネルギー発信源を次々に書きだしていった。
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SBエナジーでは教室の外に出て、エネルギーを持っていそなうなものをiPadで撮影し、電子黒板に表示してみんなで話し合うといったカリキュラムなども準備している。
iPadが得意とする双方向通信機能を活用すれば、みんなの意見を集約できる。この方法なら、
内気な生徒も手を挙げないで意見を表明できる(「日本経済新聞」より引用)
といい、
エネルギーについて子供のころから継続的に考えるきっかけにしたい。いずれは再生可能エネルギーを国民全体のムーブメントに(「日本経済新聞」より引用)
と、SBエナジーの藤井宏明副社長は、未来の日本のエネルギー環境に成熟をもたらす子どもたちに期待を賭けている。

プレスリリース/SBエナジー株式会社
http://www.sbenergy.co.jp/ja/business/pdfhttp://www.sbenergy.co.jp/ja/business/pdf日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/