架空の人物にたとえて坂本龍一氏を批判
7月21日の
産経抄がヒドイと話題だ。産経抄は7月16日の反原発集会で、
坂本龍一氏が行なった
たかが電気のために、この美しい日本の未来である子供の命を危険にさらすべきではない(産経抄より引用)
というアジテーションが、お気に召さないようだ。この発言は反原発集会後、すぐにネットでも取り上げられ、
「電力が無くなると死人が出るだろ」「お前はYMOの電子楽器で儲けたくせに」( J-CASTニュースより引用)
などの非難も出て、
賛否両論があった。これに同調したわけでもあるまいが、産経の顔である一面のコラムにふさわしい内容ではないと、多くの読者が反発を感じている。
産経抄は坂本龍一氏について
若いときに電気をふんだんに使ったコンサートをやって人気者になり、ニューヨークの高級マンションに住む。もちろん税金は大好きな米国に払って日本には払わない。
▼菜食主義を一度は試し、電気自動車のコマーシャルに出る。還暦を過ぎれば流行の「反原発デモ」の先頭に立って、アジ演説をぶって拍手喝采される。目立ちたいのは文化人の業だが、もう少し本業に専念しては、と望むのは古くからのファンのないものねだりだ。
▼いままで書いてきたのは架空の人物の話。ただ、ミュージシャンの坂本龍一さん(60)が、16日に17万人集まったと称する(実際は7万5千人程度だったが)反原発集会での演説は、おしゃれな文化人そのものだった
と批判した。
(画像:Amazon)卑劣な文章と批判が続出
Twitterでジャーナリストの江川紹子さんが
「架空の人物」とか言っちゃってるところがへたれっぽいにゃ。批判するなら正面から腹くくってやらんかい
と指摘しているように、多くの人が「
架空の人物の話」に、なんとも言えない薄ら寒さを感じた。
同じくジャーナリストの津田大介氏は
本当に最低最悪の醜悪な文章でこれを匿名で書いてメディアとしてどうなの?って思う
作家の山川健一氏は
今に始まったことではないが、産経、卑劣で見苦しい
さらに、作家の矢作俊彦氏も
こういう品性卑しい文章を書く記者は、たしかにいるかもしれないが、載せる全国紙は無いだろう。驚いた。『たかが電気のために』というあたり、ぼくもその言葉の軽さとファナティズムに、少々鼻白むものがあったんだが。これはない
「たかが電気」の真意を市民は理解している
もともと産経新聞は、
反原発運動には与しないというスタンスを取り続けている。産経抄の同コラムでも
「たかが電気」がどれだけ多くの命を救ってきたことか
(中略)
大震災直後の昨年春、たかが数時間の計画停電で、病院に影響が及び、どれだけの病人が困ったかを坂本教授は知らないのだろう
と「
原発の必要性」を語っている。これに対してもTwitterでは
「電力の必要性」と「原発の必要性」を意図的に混同
問うべきはそんな停電をひきおこした原子力偏重の電力行政のおろかさですだね
など、批判の声が起きた。坂本氏は、
電気の必要性は十分承知の上で、あえてあの表現を選択したのだ。このことを、多くの国民は理解している。
【産経抄】7月21日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120721J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2012/07/17139629.htmlTwitter / 検索 - 産経抄
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