大飯原発直下を走る活断層
再稼働問題の行方が気になる関西電力大飯原発。その敷地内を走る「破砕帯」と呼ばれる断層に、
活断層の可能性があるとの専門家の分析が発表された。
これは変形地形学を研究する東洋大の
渡辺満久教授と名古屋大の
鈴木康弘教授が発表したもので、「F-6断層」と呼ばれる破砕帯が地層を上下にずらした可能性があると指摘した。
6月7日付のZAKZAKによると、原子炉直下の破砕帯が動くと地表がずれて、重大な事故につながる危険があるとため、渡辺教授は
原子炉直下を通る破砕帯もあり、早急に現地調査すべきだ
と注意を促している。
この分析結果を受けて、原子力安全委員会の
班目春樹委員長は6月7日の記者会見で
最新の知見が出たなら、原子力安全・保安院で評価をしっかりやり直すべきだ
(福井新聞より引用)
と答えた。
野田首相「日本安泰のためには原発は必要不可欠」
ところが経済産業省原子力安全・
保安院は同日、断層に活動性はないと否定。安全性に問題なしとの見解を示した。
それどころか6月8日、
野田佳彦首相が会見し、日本経済の発展と国民生活の安定のためには大飯原発の再稼働が必要不可欠だと国民に訴えた。
野田首相は会見で「私の責任で」再稼働させると公言したが、安全に“絶対”の文字はないことを、福井県の大惨事で学んだはずだ。
野田首相は、具体的な対策については8月を目処にまとめると会見で話しており、今回の会見では、万が一のことが起こったらどのように責任を取るつもりかについて、具体的に触れることはなかった。

ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/society福井新聞
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/原子力発電所における安全性向上対策の現状について/関西電力
http://www.kepco.co.jp/anzenkakuho/index_images