信号や障害物を見分ける盲導犬のようなロボット
大阪市立大学の准教授、高田洋吾氏らの研究グループは、
盲導犬と同じ機能を持つロボットを開発した。
開発された盲導犬ロボットは横20cm×縦40cm×高さ30cm、重量5kgのコンパクトタイプで、4輪で走行する。前方に設置されたCCD(電化結合端子)カメラで歩行者用の
信号を判別できる。
また、進行方向に対して240度の広角度にレーザーを発し、半径2メートル以内に存在する自転車などの
障害物や、ほかの歩行者の存在を把握する。盲導犬ロボットはこれらの情報を、いずれも
1秒未満で判断できる。
(画像は、大阪市立大学ホームページより)
待たれる実用化
今後はロボットが得た情報を、視覚障害者に音声や振動で伝える研究を推し進める。同時に、電車や階段でも移動できるように、ロボットの走行方式も改良する。高田洋吾准教授らは共同研究を希望する企業を募り、盲導犬の代わりになるロボットの実用化を目指す。
(画像は、日本精工株式会社ホームページより)
盲導犬ロボットは、
日本精工株式会社も2011年に開発して話題を集めた。現在、盲導犬の利用を希望する視覚障害者は約1万人にのぼるが、実際に働いている盲導犬は1000頭に満たない。視覚障害者を安全に誘導できるロボットなら、必要な人すべてが利用できるだろう。

大阪市立大学 工学研究科・工学部
http://www.eng.osaka-cu.ac.jp/institute/project4.html日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/headline/article
プレスリリース/日本精工株式会社
http://www.jp.nsk.com/company/presslounge/news/2011