陳光誠氏のおい、殺人容疑で逮捕
中国山東省の
盲目の人権活動家・陳光誠氏のおい・陳克貴氏が殺人容疑で逮捕されたと、5月12日付の「時事ドットコム」が報じた。
2005年、陳光誠氏は中国政府が一人っ子政策のために強制した不妊手術や中絶を告発して政府と対立。陳氏は逮捕され、家族や支援者にも暴行を加えたり、監禁、軟禁などの監視状態が続いた。
陳氏は先日、軟禁されている自宅から逃げ出し、北京の
アメリカ大使館に保護されて話題となった。中国政府は、米国が陳子をかばうことは内政干渉だと不服を述べたが、その後の米中協議で陳氏の留学のための渡米が決定した。
(画像:Amazon)中国側の報復激化、家族におよぶ
しかし中国側はこの報復として、陳氏の
家族に暴行を加えたり自由を拘束しているという。
TBSの動画ニュースサイトの情報によると、陳氏はJapan News Networkの電話取材に応じ、
山東省の故郷で狂気の報復行為が始まっています。今、おいが拘束され、上の兄の自由が制限されています
と訴えている。中国側は陳氏が家を出てから、陳氏の親族らに
報復行為を始めた。
暴力団がこん棒を持って塀を越えて兄の家に突入し、止めようとしたおいを、こん棒が折れるほど殴りました
このような暴行を警察や検察は、干渉せず見過ごしにしている。陳子は、
速やかに調査を開始してほしい。ズルズルしていると、山東省の違法な幹部は職権乱用し、罪を隠してしまう
と訴えている。
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Jonathan Kos-Read via
photo pin cc「法治国家」とは名ばかりの「人治国家」
命を懸けて監視の目から逃げ出し、中国当局による人権抑圧を世界に訴えた陳氏に対する政府の態度は、改善されるどころか
エスカレートしている。
時事ドットコムによると、陳氏が脱出した後の4月26日夜、陳氏の地元である山東省の当局者ら20人以上が、おいの克貴氏の自宅を襲った。
両親に暴行を加えたため、克貴氏はそれを阻止しようとして、刃物で当局者に切り付けた。これを同省沂南県の検察当局が「故意殺人容疑」として逮捕した。
克貴氏の弁護人も軟禁されているため、10日に別の弁護士が克貴氏のもとに出向こうとしたところ、当局者によって阻まれたという。

時事ドットコム
http://jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012051200108TBSの動画ニュースサイト
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5026940.html