ペンタゴンがARコンタクトレンズを実用化
Googleが開発して話題となったGoogleのAR(拡張現実)メガネを超えるアイテムが2014年に実用化されるかもしれない。
これは4月13日、
BBC Newsが「
Dual-focus contact lens prototypes ordered by Pentagon(米国国防総省、デュアルフォーカス・コンタクトレンズのプロトタイプを発注)」と題する記事で報道したものだ。
ARコンタクトレンズは「近く」と「遠く」の2つの異なる焦点を持っており、眼球間近で映像を写すことができる。
(画像:innovega-inc.ホームページより)
INNNOVEGA社が開発し、ペンタゴンが試作品を発注
この技術は2010年、アメリカのINNNOVEGA社が開発し注目を集めた。これに興味をしたのがペンタゴン(米国国防総省)だ。試作品を発注し、研究資金を提供した。現在の研究段階は、人体への影響の有無を調べるための臨床試験まで進んでいる。
BBCの記事によると、Innovegaの最高経営責任者(CEO)スティーブ·ウィリー氏は
このコンタクトレンズを装着すると、人間の目では不可能な、多焦点や2つの焦点を自動的にもつことができるのです
と説明している。
この研究に対して、ロンドン大学・眼科学のゲイリー·ルービン教授は、
コンタクトレンズの多重焦点機能が、乗り物酔いのような症状を引き起こす可能性がある
と指摘しており、このドュアルフォーカスコンタクトレンズが人体にとって、正しい情報システムかどうか疑問だとBBCに語った。
(
画像:Amazon)
いずれにしても拡張現実の研究は日進月歩で進化を遂げており、現実世界がSF小説『ニューロマンサー』や映画『マトリックス』などのサイバー作品に接近していることに間違いはなさそうだ。どのような形で実用化されるのか、今後の展開がが楽しみだ。
BBC News
http://www.bbc.co.uk/news/technology-17692256Innovega Inc.
http://innovega-inc.com/new-architecture.php