紫外線で目にもシミができる
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーは4月23日、金沢医科大学 眼科学 佐々木洋教授等と共同で行った、
紫外線が眼に与えるダメージの実態調査の結果を発表した。
この調査は、紫外線被曝と眼疾患の関係を調べるため、紫外線の影響で、白目の一部が黄色く濁る「
瞼裂斑(けんれつはん)」、いわゆる“目のシミ”の発症率を調べたものである。
「瞼裂斑」は、失明に繋がる疾患ではなく自覚症状も少ないため、あまり知られていないが、見た目の問題だけでなく、進行すると
充血や
ドライアイの原因になることも多い。また、「瞼裂斑」のある人では
白内障発症のリスクが高いことも最近の研究で明らかになっている。
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photo pin cc中学生で4割に「瞼裂斑」
調査チームが、「瞼裂斑」の発症状況を中学生及び小学生を対象に調査した結果、中学生の
約4割にあたる36.2%が「瞼裂斑」初期変化を発症しいた。また小学生でも、3年生から初期変化が現れはじめ、小学4年、5年でそれぞれ6.8%、小学6年では16.8%にだった。
野球部、サッカー部で発症率が高い
中学生で「瞼裂斑」の初期変化が見られた生徒は、症状が見られなかった生徒に比べ、クラブ活動など外で過ごす時間が長かった。クラブ活動別に見て、最も有所見率の高かったのは
野球部(61.5%)、次いで
ソフトボール部(54.5%)、
サッカー部(42.9%)となり、屋外で長時間スポーツをおこなう部活動の生徒に高い発症率が認められた。
メガネがUV対策に有効
「瞼裂斑」の有所見率を “
メガネ”の使用状況で比較すると、メガネを使っていない生徒は、メガネ常用者に比べて
約3倍高く、また授業中などに限ってメガネ使用している生徒も発症率は高かった。
“メガネ”常用者は、他の生徒に比べ「瞼裂斑」初期変化の発症が著しく低かったことから、“メガネ”が眼の紫外線対策に有用であることが認められた。
特に最近のメガネは
UVカット加工がされているものが多く、紫外線防御アイテムとして屋外でも使用するほうがよさそうだ。
しかし、スポーツによってはメガネの使用が難しいことも多い。その場合は、コンタクトレンズの役割が重要になると考えられる。その際には、紫外線から目を守るために“
UVカットコンタクトレンズ”を使用するべきだろう。
紫外線のダメージから身を守る5つの対策
紫外線対策の先進国のオーストラリアでは、1980年代初めより「Sun Smart」と呼ばれる活動に取り組んでいる。
その一環として推奨されているのが、「Slap,Slip,Slop,Seek,Slideキャンペーン」と名付けられたた紫外線防止方法だ。
このキャンペーンでは、
Slap-Hats(帽子をかぶる)
Slip-Clothing(長袖を着る)
Slop-Sunscreen(日焼け止めクリームを塗る)
Seek-Shade(日陰で遊ぶ)
Slide-Sunglasses(UVカットのサングラスをかける)
ことで紫外線のダメージから身を守ることができると呼びかけている。

ニュースリリース/ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニー
http://acuvue.jnj.co.jp/corp/press/p0100.htm