表情の違いは白目の露出度合いの違い
強膜と言われる白目部分やその露出部分や角度は、場の空気を読んだり、人と関わったりする上で重要な役割を果たしています。
例えば、白目部分の露出が多い大きく見開かれた目は、恐怖や驚きを表し、ほほえみ、喜び、幸せの表情は目がより細くになりますよね。
ヴァージニア大学とマックスプランク研究所の最新研究で、目が発するサインを読む能力は、7カ月くらいの赤ちゃんのうちから発達することが、明らかになりました。
<話すことも歩くこともできないけど表情が読める!
研究者らは、EEGと呼ばれる脳波記録を使用し、7カ月の赤ちゃんに、「大きく開いた目」、「細目」、「凝視」、「目をそらしている」画像を見せることで脳の活動を測定しました。
その結果、彼らの脳は表情によって異なった反応を示したのです。
赤ちゃんが実験で目のイメージ画像を見たのは、たったの50ミリ秒。この長さは、この月齢の赤ちゃんが、この種の視覚情報を意識的に理解するのに必要な時間よりもはるかに短い時間なのだそう。
赤ちゃんだって微妙な空気が読める!
「彼らの脳は、目から伝わったヒントにはっきりと反応しており、それは無意識に、赤ちゃんが微妙な雰囲気を気づくことができることを意味している。」こう話すのは、研究者の1人である、ヴァージニア大学のトバイアス・グロスマン(Tobias Grossmann)氏。
また、同氏によると、赤ちゃんは、成人のように恐怖を表す目の表情や、注意を向ける方向に敏感で、それは意識せずに機能しているとも指摘しています。
アイコンタクトの重要性を再確認
上記の結果、いかがでしたか。赤ちゃんは何でも口に入れたり、なめたりすることで物を確認していることはよく知られた事実です。しかし、彼らが7カ月にして、目の表情の違いまで認識しているなんて非常に驚きですね。
育児におけるアイコンタクトの重要性を、再確認されられたのではないでしょうか。
(画像はイメージです)

University of Virginia(press release)/Newswise
http://www.newswise.com/articles/whites-of-their-eyes-study-finds-infants-respond-to-social-cues-from-sclera