国立循環器病研究センターの試み
2014年11月14日、国立循環器病研究センターはキャッチコピー「いつも食事をかるしお化」のもと、かるしお認定制度を開始したと発表しました。
いつも食事をかるしお化
国立循環器病研究センターの塩を軽く使ってうまみを引き出す、新しい減塩の考え方(1食塩分2g未満、500kcal台のバランス献立)は出版等で脚光を浴びています。
また、2013年から「国循のご当地かるしおプロジェクト」を実施し、好評を博しています。
食生活改善の取り組みの啓発を継続するため、国立循環器病研究センターでは市販食品に対する、かるしお認定制度を開始。
本制度では、「かるしお認定基準」に基づいて、食品事業者から申請のあった製品の審査を実施し、基準を満たした製品に対して「かるしおマーク」の表示を認め、わかりやすく食生活を改善するための一助となることを目指しているとのこと。
かるしおの認定基準
食品100gあたりナトリウムが120mg以上減少していること、対象品と比べて同等レベル以上に美味しいこと、外観が適切であることなどが認定基準。
今までの認定基準に比較して「美味しいこと」が入っていることが注目点。
高血圧のための減塩食は味気ないものであるのが定説(現在はかなり改善されています)。しかし、高血圧予防のために食生活の楽しみを奪うことは、減塩生活が長続きしないことにもつながることから、「美味しいこと」を入れたとのこと。
かるしおマークは減塩生活を食生活の彩りを失わずに行うためのもの。
認定された製品が、特定の効能効果を示すものではないことに注意が必要です。
非常食こそ「かるしおマーク」
国立循環器病センターは、東北大震災で医療支援対策本部を立ち上げました。そのときの経験から、非常時は平常時以上に「食生活と血圧の自己管理」が非常に重要と提言しています。
非常食こそ、美味しく減塩に配慮した食品でなければならないと考え、「かるしおマーク」が非常食選択の目安となることを提案。
(画像はプレスリリースより)

国立循環器病研究センター
http://www.ncvc.go.jp/pr/release/006905.html