日立ハイテクノロジーズと日本マイクロソフトの協業
2014年10月15日、日立ハイテクノロジーズと日本マイクロソフトは、医療機器や産業機械などの機器や設備の安全・安定稼動を支えるソリューションにおいて協業することを発表しました。
(画像はプレスリリースより)
協業内容は、日立ハイテクノロジーズの機器の稼動データを分析する予兆診断アプリケーションを日本マイクロソフトのパブリッククラウドサービス “Microsoft Azure” 上に構築し、「BD-CUBE」という名称で2015年4月より提供予定とのこと。
BD-CUBE
安全で安定した稼動が必要な機器としては医療機器と産業用機器があげられます。不意の稼動停止は医療機器では患者さんの生命に、産業用機器ではライフラインに関連する機器の場合には、使用者に被害が出る場合があります。
日立ハイテクノロジーズは機器の稼動状態をリアルタイムに収集し、機器の稼動データを元に予兆診断を行うアルゴリズムを開発しました。
BD-CUBEは機器の稼動状態のリアルタイム収集と予兆診断をシステム化し、部品交換や点検実施の要求判断を見える化。
データを活用することにより、機器の設計者が分析機器の不具合や改善点を早期に発見し再設計に役立てることが可能。
マイクロソフトのMicrosoft Azure上に構築することにより、どこでもデータ監視が可能となり、コストパフォーマンスを最適化することができるとしています。
今後の展開
医療機器の製造販売が医療用医薬品と同様に2014年11月から許可制から登録制に変わります。これは医療機器の生産もグローバル化することが予想されています。
DB-CUBEのクラウド化はこの変化に対応可能とするもの。
将来予想
将来、センサー技術の向上により、様々な検査がウエアラブル端末で可能になる時代が来るといわれています。
その際には、ウエアラブル端末の品質保証が問題となりますが、BD-CUBEのようなシステムで品質保証をすることにより、データを医薬品開発のために臨床試験に用いることも可能になるかもしれません。
日立ハイテクノロジーズ プレスリリース
http://www.hitachi-hitec.com/news_events/product/2014/