福岡にて11年ぶりの個展開催
写真家・アラーキーこと荒木経惟(あらき・のぶよし)は、今回、福岡・天神にあるアートギャラリー、三菱地所アルティアムにて11年ぶりの個展「左眼ノ恋」を開催する。
(画像は三菱地所アルティアムWebサイトより)
「私写真」「ヌード」で有名に。そして2013年、“右眼失明”
作家の日常を日記のように撮影する“私写真”と呼ばれる新しいジャンルを切り開き、過激なヌード写真でも世界的に署名な写真家である荒木氏は、2013年、網膜中心動脈閉塞症のため、右眼の視力を突如失い、写真家として過酷な経験をした。
現在の荒木氏の視界を投影した作品群
同個展は、右眼の失明を糧に辿り着いた境地である最新シリーズ「左眼ノ恋」から数十点、また、近年の作品も展示。
「左眼ノ恋」シリーズの作品は、ポジの右半分を黒く塗りつぶしてプリントされた作品や、左右2枚組で右側だけフォーカスを外し、光のハレーションを捉えた作品などの“左眼に映る鮮明な光景と右眼の翳りのある光景”は今の荒木氏の視界を投影したものとなっており、力強い生命力に溢れた作品群となっている。
会期は2014年10月11日(土)から11月24日(月・祝)まで、開館時間は10:00から20:00となっている。

荒木経惟「左眼ノ恋」/三菱地所アルティアム
http://artium.jp/