酸化ストレス
酸化ストレスとは、細胞内で過酸化酸素(フリーラジカル)が発生が亢進している状態です。過酸化酸素は、DNA、脂質やタンパク質成分を酸化します。これを体のさびと呼ぶ人もいます。
(画像はトランスジェニックのチラシより)
OKD48遺伝子で酸化ストレスをみる
(画像はトランスジェニックのチラシより)
酸化ストレスの下で、Nrfタンパク質は安定化して、細胞の核内に移行し、酸化ストレス応答遺伝子群を活性化します。OKD48遺伝子に結びついてルシファーゼを遊離します。
このルシファーゼが光ることより、酸化ストレス下にある細胞を個別に判別することができます。
このような遺伝子を持つ系統を酸化ストレス可視化 Tg型OKD-Lucマウスと呼びます。トランスジェニックではこの系統のマウスの販売およびこの系統とのヒト疾患モデルマウスとの交配と増産を委託業務として行っている。
このマウスの系統を樹立したのは群馬大学、岩崎隆夫氏。
可視化と生物学の進歩
9月22日発表された日本学術会議の「生命科学の基盤となる統合バイオイメージング科学の研究推進」の提言書では、可視化こそが生命科学の発展の鍵となると提言しています。
複雑な生命系を可視化することで、他の分野(物理、計算技術等)と画像という「共通言語」を手に入れることができるからです。
宇宙開発のような大規模プロジェクトのように様々な専門家が知恵を出し合うことが、生命系に関する研究が可能になると結んでいる。
今回のモデルマウスは個人のがんばりでできた部分があります。生命の謎に迫るには、このような個人が共同して研究する場用が必要とも提言しています。

トランスジェニック チラシ
http://www.transgenic.co.jp/index_img/ERAI-Luc_OKD-Luc.pdf日本学術会議 報告書
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-h140922.pdf