新しい作用機序をもつる緑内障・高眼圧症治療薬
2014年9月29日、興和は緑内障・高眼圧症治療薬である「グラナテック(R)点眼液0.4%」が9月26日付けで厚生労働省より製造半谷承認を取得したことを明らかにしました。
「グラナテック(R)点眼液0.4%」の一般名は:リパスジル塩酸塩水和物です。緑内障・高眼圧症に対する作用機序はRhoキナーゼを阻害で、房水流出を促進して眼圧を下げます。
用法・用量は1回1滴、1日2回点眼です。新規の作用機序を有することから、効能・効果には緑内障、高眼圧症で、他の緑内障治療薬が効果不十分又は使用できない場合との縛りがついています。
(画像はイメージです)
緑内障
眼圧の上昇が原因である進行性視神経障害を特長とする眼疾患です。年齢が上がるにつれて発症率が上がり、60歳を超えると発症率は6倍になります。
眼圧が高くなって、視神経に視野欠損が起こることから発症することから、高眼圧の段階から治療が始まります。主に眼圧を下げる薬を使用します。
眼圧を下げる薬としては交感神経を刺激するもの、交感神経を遮断するもの、副交感神経を刺激するもの、プロスタグランジン関連のもの、炭酸脱水素酵素の阻害剤が用いられます。最近は併用療法も検討されることから、配合剤も発売されています。
第一選択薬はプロスタグランジン関連薬や交感神経β遮断薬です。
眼圧の測定法
眼圧を測定するには「非接触法」(眼に空気あるいは音を当てる)と「接触法」があります。眼圧の平常値は10から20mmHgとされています。
眼圧は日内変動することが知られているので、24時間眼圧の測定も研究しているグループもありますが、まだ日常診療で使うには至っていません。

興和 プレスリリース
http://www.kowa.co.jp/news/2014/press140929.pdf興和 ちらし「製造販売承認のご案内」
http://www.kowa-souyaku.co.jp/file/1409new_gos.pdf