ウサギへの移植実験に成功
独立行政法人農業生物資源研究所(以下「生物研」)が、東京大学医学部附属病院と共同で眼の角膜再生に利用可能な新素材「アテロコラーゲンビトリゲル膜」の開発に成功したことを発表しています。
生物研によると、「アテロコラーゲンビトリゲル膜」は透明性に優れた性質を持つ半球面形状の物質で、ウサギの眼に対して行った移植実験では、透明性を維持し、良好に定着したことが確認されたそうです。
これによって、「アテロコラーゲンビトリゲル膜」は生体適合性に優れている角膜再生材料として使用可能であることが判明しています。
水疱性角膜症などの治療への応用を研究
また、今回の結果を受けて東京大学医学部附属病院では、水疱性角膜症などの角膜移植が必要となる眼の病気への、「アテロコラーゲンビトリゲル膜」を利用した治療方法実現に向けて取り組みを行っていくそうです。
そのほか、今回の成果に関しては、アメリカの科学誌である「Investigative Ophthalmology & Visual Science」の(電子版)でも発表が行われています。

ブタのコラーゲンから角膜再生に適した新素材を開発 - 生体適合性の高い角膜再生素材として期待 -
http://www.nias.affrc.go.jp/press/2014/20140919/