「目に借りがある」
睡眠不足のときに「目に借りがある」という言い回しをする人がいます。人前で「眠い」と直接言うのが嫌なときに使うのです。
お腹が空いたときに「腹が北山で」というような言葉の使い方です。北の山は透いて見えるからと京都の北山は杉が多いので、透けて見えるからという説があります。前者は東のひと、後者は西のひとが説を立てているようです。
「目に借りがある」ときに、コーヒーを飲む人は少なくないと思います。
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yamauchi)
カフェインが入っていることでは紅茶でもお茶でも同じですが、なぜ、紅茶やお茶よりコーヒーが目が覚めるのでしょう。
カフェインの量の比較
コーヒー150mlのカフェインの量は40~180mg、紅茶の場合は24~50mg(お茶も原料が同じなのでほぼ同じと考えてください。)と量が違うと言うことがあります。
しかし、カフェインの量と中枢神経興奮作用が比例するかどうかはよく分かっていません。少しのカフェインでも覚醒作用が起こる可能性もあります。
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kanko)
伊藤園の研究
2014年9月11日伊藤園はカフェインを摂取したときに一緒にテアニンを摂取したときの、カフェインの中枢神経興奮作用を人で明らかにしたと発表。
伊藤園の研究によると、カフェインを飲むときに一緒にテアニンを摂取すると、カフェインの中枢神経興奮作用が抑えられました。
研究は大学生12人を対象に何も入っていない飲料、カフェインが入った飲料、カフェインとテアニンが入った飲料を飲んだときの脳波を検討しました。その結果、テアニンはカフェインの中枢神経興奮作用を抑えたとのことです。
お茶が目覚ましにあまり聞かない理由
お茶の中に含まれるカフェインの量は少ないだけでなく、お茶の旨み成分によるテアニンがカフェインの中枢神経興奮作用を抑えているのも原因のひとつかもしれません。

伊藤園 プレスリリース
http://www.itoen.co.jp/news/detail/id=23770