EYLEA(R)(アイリーア(R))が3つめの効能を取得
2014年8月5日、バイエル薬品は米国食品医薬局が2014年7月30日にアイリーア(R)を糖尿病黄斑浮腫の治療薬として承認したことを発表した。
今回の承認は、黄斑レーザー光凝固術を対照群とした比較試験に結果によるもの。
アイリーア(R)
アイリーア(R)の一般名はアフリベルセプト。遺伝子組み換え融合糖タンパク質で眼における血管新生因子であるVEGFやPIGFの受容体に強く結びつくことで血管新生を阻害する。
(画像は参天製薬新発売プレスリリースより)
2011年11月に世界ではじめて承認された。日本では2012年11月に中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性を適応として、薬価収載された。2013年11月に網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫の効能追加が承認されている。
加齢黄斑変性に対しては月に1回、連続3回硝子体内投与を行い、その後は2か月に1回投与を行う。
網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対しては硝子体内投与を行い、必要に応じて追加投与する。投与間隔は1か月以上あける。
糖尿病黄斑浮腫に関しては、2014年3月3日に厚生労働省に対して適応追加を承認申請。海外比較試験ではレーザー光凝固術に比較して視力を回復することが確認されている。
日本では製造販売元がバイエル薬品で、発売元は参天製薬が行っている。

バイエル薬品 プレスリリース
http://byl.bayer.co.jp/html/press_release/2014/参天製薬 プレスリリース
http://www.santen.co.jp/ja/news/20121127_2.pdf