「ルセンティス(R)硝子体内注射用キット10mg/mL」
ノバルティス ファーマは、2014年6月26日、眼科用VEGF阻害剤「ルセンティス(R)硝子体内注射液2.3mg/0.23mL」(一般名:ラニビズマブ(遺伝子組換え)の新剤形として「ルセンティス(R)硝子体内注射用キット10mg/mL」を発売。
(画像はプレスリリースより)
効能又は効果は、中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、病的近視における脈絡膜新生血管、糖尿病黄斑浮腫。
新剤形は、バイアルから注射器への薬液の移し替えは不要。眼内投与用の針を装着するだけで使用できるため、患者さんへの感染リスクを低減し、医療従事者の投与準備の負担を軽減。
眼のバリア効果
眼は眼球表面及び内部の組織を保護するために涙液層での希釈と分解、房水の流れによる排泄など外部からの進入物質に対する巧妙な防御機構を備えており、後眼部に特異的に薬物を送達させることは非常に困難である。
今回の新剤型は感染の危険性を減らすことができるが、眼球に傷をつけること、自分では投与できないことから繰り返し投与が難しい。
今後、ドラッグデリバリーシステムを利用し、ルセンティス(R)が点眼で利用できるようになることが望まれる。

ノバルティス ファーマ プレスリリース
http://www.novartis.co.jp/news/2014/pr20140626.html