効率的なノイズ源の特定
2.45GHz帯域は国内で、10mW以下の出力であれば免許不要で利用できるよう解放されている周波数帯。多くの無線通信機器に使用されている。逆に家電から出る電磁波に干渉されることもある。
(画像はイメージです)
WiFiや家電の遠隔操作技術の展開により、2.45GH帯域の使用は増加している。安定した無線状態を維持するにはノイズ源の位置を早期に特定する技術が望まれている。
人間の目の機能を応用
日立は光の到来報告を認識できる人間の目に注目した。水晶体と類似機能をもつ電波レンズと網膜の役割をする電界センサで構成した電磁波源の位置を特定する可視化技術を開発。
電磁波の到来方向によって異なる位置に焦点を結ぶルネベルグレンズを水晶体として使用することで、微弱な電磁波のエネルギーを焦点に集めて高感度を実現。
網膜に当たるのは、ルネベルグレンズの焦点ごとに微少な金属セルを配置した低反射電界センサを網膜として使用。金沢大学の技術を応用することにより、高い確度分解能を確保。
低反射電界センサからの出力信号を、付属のカメラで撮影した画像と重ね合わせることにより、電磁波の到来方向を可視化。
今後、無線設置現場での実証実験を進めることにより、実用精度を上げていく予定。

日立製作所 プレスリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2014/05/0514b.html