インサイトビジョン社のアジスロマイシン点眼液を導入
千寿製薬はインサイトビジョン社のDuraSite(R)技術を用いたアジスロマイシン点眼液の、日本における独占的な開発・販売に関してライセンス契約を締結。
米国において本製品は、眼局所の細菌性感染症に対する治療薬として、「AzaSite(R) 1%」という販売名でAkorn, Inc.により販売。
抗菌剤の点眼薬の問題点
抗菌剤として最も使われている薬剤の一つセフェム系抗生物質は水に溶けにくいためにキノロン系抗生物質がよく使われている。
エリスロマイシン系の抗生物質も溶解性が悪く粉末を溶かしてから点眼する剤型。溶解後1週間以内に点眼しなくてはならない。
アジスロマイシン
アジスロマイシンはマクロライド系の抗生物質。1日1回3日間飲む薬が発売されており、ジェネリック医薬品も発売されている。アジスロマイシンSRは、持続性薬剤で1回飲むだけで治療が終了。
(画像はアジスロマイシンの構造式)
DuraSite(R)技術
点眼液は眼の保護作用のために、結膜での必要濃度を維持することが困難。角膜上皮の不透過性や涙で流れるなどから投与量の1%程度しか眼内に届かない。
DuraSite(R)は特殊なポリマーと組み合わせることによってアジスロマイシンを結膜炎への暴露時間を増やしている。

千寿製薬 ニュースリリース
http://www.senju.co.jp/news/1188071_5657.html