錠剤に両面印字
ファイザー株式会社は、誤飲・取り違えを予防するために狭心症の治療薬「ノルバスク錠」の錠剤に文字や数字が判別しやすい「つたわるフォント」を印字した。
(画像はプレスリリースより)
同社はこれまでにも医療関係者を対象に医療上の安全を考慮した薬剤のラベル・パッケージを開発してきた。今回の新製品は実際に薬を服用する患者にも配慮したもの。
錠剤の両面につたわるフォントで製品名と容量を印字して、6月から製造・出荷を開始している。
さらに、類似した販売名で処方を間違えたり取り違えることを防ぐため、新製品のPTPシートの裏面には「高血圧症狭心症の薬です」とつたわるフォントで明記。また、パッケージにも同フォントを採用している。
つたわるフォントって?
このつたわるフォントとは、慶應義塾大学、博報堂ユニバーサルデザイン、株式会社タイプバンクが共同開発した書体。ユニバーサルデザインの発想から誤認を防ぎ、可読性を高めることを目的としている。
似たような文字や数字でも判別しやすいので誤認防止につながり、ぼやけた状態(低視力状態や明暗の差があまりない低コントラスト状態など)でも高速で読めるから、可読性もアップする。

ファイザー株式会社プレスリリース
http://www.pfizer.co.jp/