子供の近視とその治療
子供が近視と診断された場合、13歳までは進行する可能性があるので、進行を止めるために治療を行う場合があります。
現在、子供の近視の治療としてはアトロピンやトロピカミドの点眼があります。点眼すると周りがぼやけるので、寝る前に点眼することになります。
オルソケラトロジー
専用のコンタクトレンズを就寝時に装用することで、翌朝視力が矯正され、日中は裸眼で生活できる視力矯正法です。
日本では2009年に日本眼科学会により発表されたオルソケラトロジー・ガイドラインでは20歳以上が適応となっています。商品名はナイトレンズです。
アトロピンとオルソケラトロジー
海外で7-18歳(平均10±2.3歳)の子供を対象にアトロピンとオルソケラトロジーの比較試験が行われました。
(画像は文献より)
3年間の視力と眼軸長の変化の変化を検討した結果、アトロピン点眼とオルソケラトロジーに差はないという結果がないという結果になりました。
保険適用
アトロピンやトロピカミドの点眼は保険適用になりますが、オルソケラトロジーは保険適用にはなりません。しかしながら、オルソケラトロジーの経費は医療費控除の適用になります。
オルソケラトロジーの治療費は10万円から15万円程度です。

文献:BMC Ophthalmol. 2014; 14: 40.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3994267/