網膜色素変性に点眼
アールテック・ウエノ株式会社は東北大学とドラッグデリバリーシステムの共同研究を行っている。先月、同大はウノプロストンの網膜色素変性に対する研究結果について眼科学の国際学会で発表した。
遺伝性の疾患である網膜色素変性は、進行すると薄暗いところが見えにくいなどの進行性の夜盲、視野狭窄、視力低下を発症する。
ウノプロストンを主成分とした網膜色素変性に対する治療薬は現在第3相臨床試験が進行中だが、眼底網膜中心部の網膜感度が悪化する患者に効果があると示唆されている。
この点眼液は一定頻度での点眼(朝夕2回、1回2滴)が必要になる。このドラッグデリバリーシステム製剤が開発されれば、点眼が難しい高齢者や視力の弱い患者が同薬を使えるようになるという。
投与に複合デバイス
東北大学大学院医学系研究科の永井展裕助教は、学会で「薬物徐放デバイスを用いた2剤での経強膜投与による光網膜障害ラットによる視細胞保護効果」を発表。
ウノプロストンとエダラボンを独立して除法する経強膜投与による複合デバイスで、網膜光障害ラットに対する保護効果を評価した。
今後、複数の薬剤を含む経強膜投与デバイスを用いれば、網膜を低侵襲な方法で持続的に保護する方法になると期待している。
株式会社アールテック・ウエノのプレスリリース
http://www.rtechueno.com/news/140519_news.pdf