24年度末の角膜移植待機患者2,285人
日本アイバンク協会は調査統計事業として、眼球提供登録、献眼および利用状況の把握と角膜移植待機患者数の把握を行っている。
24年度末の登録者数は11,778人、献眼者数は891人、移植眼数は1,476人、待機患者数は2,285人となっている。
10年前に比べると登録患者数は半減しているが、献眼数、移植眼数はほぼ同数となり、待機患者数は60%近く減少している。
角膜移植
角膜移植が必要となるのは、ウイルスや細菌の感染等、遺伝的疾患、外傷等で角膜の透明性が失われた場合と角膜の変成や変形で網膜で像を結ぶことができなくなった場合。
現在は角膜の一部を移植することにより視力を回復することが可能となり、待機患者が減っているが、現在の技術ではこれが限界。
角膜の自家移植は現在承認申請中。自家iPS細胞由来網膜色素上皮シート移植に関する臨床研究計画書が2013年厚生労働省「ヒト幹細胞研究に関する審査委員会」に提出され、2013年7月に承認されている。
あなたにできること
アイバンクに登録することである。免許証で眼球移植の意思表示も可能。眼球を全摘しても、処置に当たる眼科医が義眼を装着するので、外見上の変化はない。
献眼登録に年齢制限はなく、一定の条件をクリアすれは献眼登録が可能。
献眼先に親族を優先することも可能。ただし、献眼目的の自殺を防ぐために、自殺者からの献眼は禁止。

公益財団法人 日本アイバンク協会
http://www.j-eyebank.or.jp/bank.htm