ドライアイ治療剤SI-614
生化学工業株式会社は米国でドライアイ治療剤SI-614の第II/III相臨床試験を開始する。
ドライアイは、眼の酷使や加齢などから涙液量が減少する、あるいは涙液の成分が変化して発症する慢性疾患。眼球表面が乾燥、炎症して眼の健康が損なわれる。眼の不快感や視機能異常を伴う。
ドライアイを適応症とする点眼剤、SI-614は、ヒアルロン酸を独自の技術で修飾した物質。眼表面を保護し、角膜創傷の治癒を促進することで、ドライアイのさまざまな症状を改善する。
第II/III相臨床試験
先に第II相臨床試験を行った結果、SI-614には臨床的に有用な効果のあることが実証されている。
今回の試験では、複数の施設で同時にプラセボ対照無作為化試験を実施して、同剤の有効性や安全性を検証する。また、研究データの集積も目的としている。
米国のドライアイの罹患者は推定2000万人以上、中等度以上の患者数は約490万人とされている。同社は、ドライアイの治療においてSI-614が新たな選択肢となり、患者の生活の質を向上することを期待している。

生化学工業株式会社プレスリリース
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