日本眼科学会(日眼医)が学校現場でのコンタクトレンズの使用状況調査を発表
日眼医は2000年より3年ごとに小・中・高校生を対象にコンタクトレンズ(以下、CL)使用状況の全国調査を実施、今回は5回目。
結果の要約
2000年より調査年度ごとにCL使用者は増加し、低年齢化。ソフト系が9割以上。使い捨てソフトは8割強であったが、一番多いのは2週間頻回交換ソフトだった。
カラコンに関しては高校生の3%が使用、眼の異常は減少しており、レンズのケアに関しての知識が上昇してると考えられる。
オルソケラトロジー
小学生で母数は少ないものの、中高生が1%にも満たないに、20.4%と突出していた。
オルソケラトロジーは就寝時のハードCL装用による近視矯正法で、裸眼視力の向上を期待できる。その一方、小児でアカントアメーバ角膜炎などの重篤な角膜感染症の報告も。就寝時装用による角膜への酸素不足、角膜内皮細胞減少を考えると視機能未成熟な子供への使用は避けた方がよいと提言している。
2009年4月に日本コンタクトレンズ学会はオルソケラトロジーの適応を20歳以上としている。メガネをかけさせたくない保護者や、少年スポーツチームのコーチなどの勧めによるオルソケラトロジーの実施に警鐘を鳴らす。

眼科医学会 報告書
http://www.gankaikai.or.jp/info/20140415_schoolCL.pdf日本コンタクトレンズ学会 オルソケラトロジーガイドライン
http://www.clgakkai.jp/general/gudeline.html