乱視の白内障
日本アルコン株式会社は白内障治療用乱視矯正機能付多焦点眼内レンズ「アルコン アクリソフ IQ レストア トーリック シングルピース」を5月8日に発売する。
(画像はプレスリリースより)
これは角膜乱視の白内障患者に多焦点眼内レンズという新たな選択肢を提供するもの。乱視でも術後に眼鏡の依存度を軽減できるため、シニアライフの強力なサポーターになる。
年間約65万人とされる白内障患者のうち、乱視度数1D(ディオプター)以上の角膜乱視をもつ人の割合は36%。しかし、従来の眼内レンズの乱視矯正機能は単焦点レンズのみ、ピントの合う距離が近いか遠いかのどちらかに限定されている。つまり角膜乱視があると、白内障の手術後、眼鏡による矯正が必要だった。
新製品の乱視眼内レンズ
今回の新製品では、遠近のどちらにもピントが合ううえに、乱視の矯正機能があるため、術後に眼鏡依存度が軽減される。
また、術後に眼内レンズが眼の中で回転することを避けるため、安定性の高いデザインと生体適合性の高いアクリル樹脂を採用。レンズが安定して本来の矯正効果を得やすくした。
アルコン社の眼内レンズ
同社の眼内レンズのアクリソフシリーズは、白内障手術用移植レンズとしては移植件数が世界で最多。過去20年間で、世界では7000万枚以上、日本では550万枚以上になる。
同社の眼内レンズは小さな切開創から折りたたんで挿入する方式。多様な用途に対応する製品をそろえ、薄暮時用の非球面レンズ、乱視矯正用レンズ、遠近ともの視力を矯正する多焦点眼内レンズなどがある。

日本アルコン株式会社プレスリリース
http://www.alcon.co.jp/日本アルコン株式会社
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