カマキリの眼
カマキリは鎌のような前足を持ち上げて待ち伏せする姿から日本では拝み虫、英語でpraying mantisと呼ばれる。
カマキリは動くものしか食べない。飛んでいるハエをその鎌のような前足で捕らえることができる。
これはカマキリに空間把握能力があることを証明。脊椎動物では2つの眼の視差を脳内で処理することにより、空間把握をしている。カマキリの脳の大きさから考えて空間把握能力を持つことは驚異的と考えられている。
3Dメガネ
3Dメガネは左眼には左眼用の映像のみを、右眼には右眼用の映像のみを見せることで、立体視を実現。これは脳が騙されているとも言い換え可能。
(画像はプレスリリースより)
ニューカッスル大学のリード博士はカマキリに蜜蝋で作った3Dメガネをつけ、3D映像にどのように反応するかを研究した結果、カマキリはその映像に確かに反応した。
研究の意義
この研究は研究者の楽しみで行っているわけではない。多額の研究費を得ている理由は、カマキリの空間把握能力を研究することにより、ヒトの空間把握能力のメカニズムの研究に使える。
もっと有望なのはロボットの空間把握能力を今よりもっと簡単なアルゴリズムで実現する可能性である。

ニューカッスル大学 プレスリリース
http://www.ncl.ac.uk/press.office/press.releaseニューカッスル大学 YouTube画像
https://www.youtube.com/watch?v=bXls0gitMjUPOPULAR SCIENCE
http://www.popsci.com/article/