富士経済の「2013医療用医薬品データブック」
富士経済の調べによると、
ドライアイ患者は今後ますます増加する傾向にあるようだ。
富士経済が医療用医薬品の市場動向を調査してまとめた報告書、「
2013医療用医薬品データブック No.6」による。
「
2013医療用医薬品データブック No.6」は、医師の診断により処方される医療用医薬品についての市場動向を調査してまとめたもの。その中から、眼科分野の医療用医薬品についての報告をピックアップしてご紹介する。
(画像はプレスリリースより)
ドライアイ患者の低年齢化が進む
「
2013医療用医薬品データブック No.6」では、パソコン、スマートフォンの普及により、
ドライアイに悩む人が急増すると予測している。
ドライアイは、涙の乾きなどにより、目の表面の健康が損なわれる疾患。目が乾く、目がゴロゴロする、目が痛い、疲れ目など、様々な症状が現れる。
ドライアイは高齢者に多い疾患であるが、デジタル機器の急速な普及により、今後低年齢化が進むことは間違いないだろう。
現状では市販されている一般用医薬品やサプリメントを服用している人が多いため、医療用医薬品の使用量は、潜在的な
ドライアイ患者数と比べるとまだ少ない。しかしパソコンやスマートフォンなどの普及に加えて高齢化が進むため、
ドライアイ患者数の増加は加速すると思われる。
報告書では、2020年には
ドライアイ患者に処方される医療用医薬品は、2012年と比べて31.8%増加し、435億円市場に膨らむと予測している。
パソコンやスマートフォン画面が発するブルーライトの問題や、長時間パソコンディスプレイを見つめる職種の増加など、現代社会においてデジタル機器が私たちの目に及ぼす影響は大きい。デジタル機器と目疾患の関連について、何らかの対策を講じる必要がありそうだ。

株式会社 富士経済のプレスリリース
http://www.group.fuji-keizai.co.jp/press/pdf