「ルテイン」の可能性に着目!
目の総合健康企業である株式会社わかさ生活(以下、わかさ生活)は、成分「ルテイン」の機能性について研究を続けています。
今回、わかさ生活と坪田 一男氏(慶應義塾大学 教授)、小沢 洋子氏(慶應義塾大学 専任講師)との共同研究成果が、2016年7月22日に科学雑誌「Scientific Reports」オンラインにおいて、論文「Lutein acts via multiple antioxidant pathways in the photo-stressed retina(邦題:網膜光障害に対するルテインの多様な抗酸化作用)」として掲載されました。
他人事ではない「加齢黄斑変性症」
日本眼科学会HP「加齢黄斑変性症」によりますと、加齢黄斑変性症は50歳以上の1%が発症、加齢による発症率が高い疾患となっています。米国では失明原因の第1位、日本でも4位と決して低いわけではありません。しかも最近では、加齢によるものだけでなく、若年の患者も増加し、予防方法の確立・進行抑制・治癒が強く求められている疾患でもあるのです。
加齢黄斑変性症の予防法としてよく知られているのが“ルテインなどカロテノイドの摂取”、緑黄色野菜を摂ることです。しかし、このことが有用であることは知られつつも、そのメカニズムの全容は未だわかっていない、というのが実情です。
加齢黄斑変性症の改善に「ルテイン」
今回の研究目的は、加齢黄斑変性症発症後の進行抑制や治癒。動物(マウス)の目に光刺激でダメージを起こした後のルテイン摂取効果を調査しています。
光刺激でダメージを与えられたマウスの目は、網膜色素上皮細胞(網膜の最外層にある)に形態異常が発生します。そして、ルテインを投与されたマウスでは、より早くこの形態異常が回復することがわかりました。
この回復への流れを簡単にまとめると、まず光刺激により網膜では活性酸素の量が増えます。炎症が起こり回復しづらくなりますが、ここにルテインが投与されることで、体内に備わる抗酸化酵素のはたらきが活性化します。
活性化した抗酸化酵素が活性酸素や炎症の増加を抑え、網膜のダメージ回復を早めることにつながるのではないか、と考えられるのです。
そしてこの研究結果から、加齢黄斑変性症の発症後の進行抑制や治癒に、ルテイン摂取が有用である可能性が示唆されたのです。
(画像はプレスリリースより)

わかさ生活 ニュースリリース
http://company.wakasa.jp/info/148/2869論文(原文)
http://www.nature.com/articles/srep30226研究方法と結果
http://kenkyu.wakasa.jp/information/detail.php?id=2865「ルテイン」の成分情報
http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/lutein/