目の病気としての認知率は低い
6月7日、ノバルティス ファーマ株式会社は、2011年4月から5月にかけて、全国の50代から70代の男女3300名に対し、「加齢黄斑変性」を中心とする眼疾患に関するインターネット意識調査を実施したこと明らかにした。今回の意識調査の結果、加齢黄斑変性という疾患名についての認知度は、昨年の調査結果の40.6%より3.6ポイント上昇し44.2%となった。
加齢黄斑変性は、歳をとるとともに網膜の中央にある黄斑の働きに異常がおこり視力が低下する疾患で、高齢者の失明原因のひとつである。
自己チェックをしたことがある人は約2割
昨年の調査時と同様に、加齢黄斑変性が「身体のどの部分の病気か」という質問に対して、「目の病気」と知っていた人は、疾患名を認知している人のうちの約6割(63.8%)、調査回答者全体では28.2%と3割に満たないという結果が出た。加齢黄斑変性を「皮膚の病気」と誤解している人もいた。
加齢黄斑変性による目の見え方の異常について自己チェックできるアムスラーチャートについて、使用したことがあるかという質問では、使用経験者は全体の22.4%であった。
調査で、片目ずつアムスラーチャートの見え方をチェックした中で、5.3%(174人)に「ゆがむ」、「欠ける」、「中心がぼやける」などの加齢黄斑変性で現れる症状があった。
早期発見・早期治療が重要
加齢黄斑変性は進行が早い病気であり、病気が進むと深刻な視力低下を引き起こすため、早期発見・早期治療が特に重要である。調査対象となった50代以上の人は加齢黄斑変性の罹患率が高くなる年齢であるが、アムスラーチャートでのセルフチェックや定期的な眼科検診が病気の早期発見につながる。
同社では、加齢黄斑変性の疾患啓発・情報提供を行うためのウェブサイト「加齢黄斑ドットコム」を開設している。

プレスリリース ノバルティス ファーマ株式会社
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110607.html加齢黄斑ドットコム ノバルティス ファーマ株式会社
http://www.kareiouhan.com/